山形スキーエリアの特徴とは?
山形県は、国土の約80%近くを森林が占め、西吾妻山や鳥海山、北股岳といった標高2,000メートル級の壮大な山々に囲まれた自然豊かな場所です。日本有数の豪雪地帯として知られ、真冬にはマイナス7度まで気温が下がり、地域によっては3メートル近くの雪が降り積もるところも。県内には、山の地形や豊富な雪を楽しめるスキー場が充実しています。
山形といえば「蔵王」が有名
山形県と宮城県の県境をまたぐようにそびえるのが、いくつもの山々が連なった蔵王連峰。夏場はトレッキング、秋は紅葉狩りの名所としても高い人気を誇っています。山形県側には日本有数の温泉地「蔵王温泉」があり、スキーの後に汗を流すこともできます。
蔵王では冬に樹氷鑑賞を楽しめることでも知られ、スキー場によっては樹氷を見ながら滑れるコースがあることも。樹氷とは、空気中で冷えた霧や水滴が風によって周辺の木々に吹き付けられて凍ったもの。ごく限られた条件下でしか見られない貴重な自然現象です。蔵王に行くならぜひ樹氷も観察してみてください。
東京から山形はどれくらい行ける?
東京の新宿駅から、蔵王エリアの主要駅となる山形駅までの所要時間とアクセス方法を紹介します。山形駅前バスターミナルからは、人気観光名所である蔵王温泉へ向かう路線バスも運行。平日と休日でダイヤが変わるため、乗車時間を間違えないよう乗り場の時刻表を確認しましょう。スキー場によっては最寄り駅からシャトルバスの運行を行っている場合もあるので要チェックです。
・電車(所要時間:約2時間50分)
東京駅→(山形新幹線)→山形駅
山形県のスキー場を紹介
次の項目からは、美しい樹氷を見ながらスキーが楽しめる「蔵王温泉スキー場」をはじめ、豊富な種類のコースを完備した「黒伏高原スノーパークジャングル・ジャングル」、スキーヤー専用の「蔵王猿倉スキー場」など、山形県内にある人気のスキー場を紹介します。
樹氷を眺めながらスキーを楽しめる「蔵王温泉スキー場」
山形県山形市にある「蔵王温泉スキー場」は、樹氷を見られることで有名です。同スキー場には「ザンゲ坂・樹氷原コース」があり、ゲレンデに立ち並ぶ樹氷の群れを眺めながら滑走を楽しめます。冬山の冷たい風を全身に浴びながら、爽快感を味わえる8,000メートルのロングランを堪能してはどうでしょうか?
ファミリースキーにおすすめ「櫛引たらのきだいスキー場」
家族でのんびりスキーを楽しむなら、「櫛引たらのきだいスキー場」がおすすめです。傾斜がなだらかでワイドなコースが充実しているため、スキー初心者が気兼ねなくのびのびと滑走を楽しめます。日中、ゲレンデ山頂から望む壮大な日本海の景色は圧巻の美しさです。
また、同スキー場では、例年1月第3土曜日に「ファン感謝デー」を実施。スキー場オープンの9:00からクローズする21:00まで、無料でコースを滑り放題といううれしいイベントです。お得にスキーをするなら、ファン感謝デーが狙い目です。
櫛引たらのきだいスキー場
住所:山形県鶴岡市たらのき代西野469-1
営業期間:例年12月下旬〜3月上旬
初心者でも楽しめる多彩なコースが充実「黒伏高原スノーパークジャングル・ジャングル」
「黒伏高原スノーパークジャングル・ジャングル」は、初心者から中上級者まで誰もが楽しめる山岳リゾート。ゲレンデ規模は決して大きくないものの、山頂から麓まで1,200メートルのロングランを満喫できる「W1コース」や、山の傾斜や雪質の変化を楽しめる上級者向け「E1コース」など、バリエーションに富んだ5種類のコースを配置しています。
初心者が最初に練習をするなら、ゲレンデ中腹にある「W2コース」がおすすめ。幅が広く山の平均傾斜が10度となだらかなため、スピードが出すぎる心配もなく安心です。
春先までたっぷりスキーを楽しめる「蔵王ライザワールドスキー場」
「蔵王ライザワールドスキー場」は、気温が低く積雪量が多い標高1,446メートルの山奥に位置する山岳リゾート。例年12月中旬から暖かくなる春先4月まで、長い間存分にスキーを楽しめます。同スキー場のゲレンデは縦に長く、傾斜が緩く子どものスキー練習にぴったりな「中央ゲレンデ」、雪化粧をした壮大な山々のパノラマビューが圧巻な「かもしかコース」など、多彩なコースを用意。
ゲレンデ最上部に位置する「パノラマコース」では、コース両脇にそびえ立つ巨大な樹氷を眺めながらの滑走を楽しめます。真っ白な樹氷と澄み渡る青空のコントラストは、一度見たら忘れられない美しさです。スキーはもちろん、大自然をバックに記念撮影も楽しみましょう。
蔵王ライザワールドスキー場
住所:山形県上山市蔵王坊平高原
営業期間:例年12月中旬〜3月下旬
公式サイト:http://www.zaoliza.co.jp/wntr/
家族揃って楽しめる「米沢スキー場」
「米沢スキー場」は、地元のファミリースキーヤーから高い人気があります。コース幅が150メートルもありターンの練習に最適な「中の平ゲレンデ」や、山の傾斜が6度と緩やかな「林間コース」など、子どもから大人まで楽しめる豊富なコースバリエーションが特徴です。
また、同スキー場では例年2月に冬の風物詩「雪ぼんぼり祭り」を開催。日没後、真っ暗闇のゲレンデに雪でできた小さなかまくらの明かりが静かに揺れ、神秘的な雰囲気が漂います。
スキーヤー専用で怪我の心配もなく安心「蔵王猿倉スキー場」(営業休止中)
※スキー場の営業休止情報は2021年2月5日時点のものです。
「蔵王猿倉スキー場」は、全国的にも珍しいスキーヤー専用ゲレンデ。動きの読めないスノーボーダーとの接触による怪我の危険が少ないため、スキーをするのが本当に初めてという方がじっくり練習をするのにおすすめです。
同スキー場のゲレンデには、見晴らしの良い直線的な「Aコース」、カーブや緩急を楽しめる「振り子沢コース」など、バラエティ豊かな6種類のコースを配置。滑り慣れてきたら急傾斜が続く「チャンピオンコース」にもチャレンジして、スキルを磨いてみるのも良いかもしれませんね。
蔵王猿倉スキー場
住所:山形県上山市蔵王字蔵王山2843-1
営業期間:例年12月中旬〜3月中旬
公式サイト:http://www.zao-sarukura.co.jp/
豊富な雪質を誇る冬の山形でスキーを満喫しよう!
山形県のスキー場は標高の高い山奥に位置しているところが多く、雪質が最高に良いと高い人気があります。今回ご紹介したスキー場の中にも、見晴らしが良く無心になって滑れるコースや、初心者の練習にぴったりなコースなど様々なゲレンデがありましたね。スキーをたっぷり楽しんだ後は、温泉に浸かるもよし、近隣の宿泊施設で山形のグルメに舌鼓を打つも良し。記事を参考に、あなたならではのスキー旅行をプランニングしてください。
※この記事の情報(価格や時間など)は掲載当時のものであり、また、予告なしに変更することがあります。ご旅行の前に公式サイト等でご確認ください。