コロナ禍で疲れた心身を癒す!温泉&周辺観光が充実「東北スノー旅」

広大な大地に広がる美しい自然の宝庫・東北。冬になると上質なパウダースノーが降り積もり、魅力溢れるスキー場が続々とオープンします。ゲレンデ近くに温泉地が充実していることも多く、アフタースキーは温泉に浸かって疲れを癒すという旅のスタイルが定番です。「スキー&温泉旅」もいいですが、せっかく東北まで足を延ばすなら、観光も満喫しないともったいない!今回は、周辺観光も楽しめる長期滞在にぴったりな3つのスキー場をご紹介します。雪・温泉・観光・グルメを堪能する冬の東北旅へ出かけましょう。

開放感あるレイクビューのゲレンデは気分爽快「たざわ湖スキー場」(秋田県)

たざわ湖スキー場
田沢湖駅から定期バスで約30分でアクセスできる好立地な「たざわ湖スキー場」。秋田駒ヶ岳の中腹に位置する広大なゲレンデには、上級者向けの未圧雪コースやスノーパーク、そり遊び・雪遊びを楽しめるキッズ向けの「チビッコ広場」があり、子供から大人まで幅広い層が楽しめます。ゲレンデから眼下に望む景色は圧巻で、コバルトブルーの湖「田沢湖」と、その湖面に映る雪化粧した山々、パノラマの絶景が広がります。開放的で美しい雪景色を眺めながら滑るスキー・スノーボードは格別の楽しさです。

例年2月中旬ごろには、「田沢湖高原雪まつり」が開催。絶品グルメが揃う「汁−椀グランプリ」をはじめ、雪像コンテストなど楽しいイベントが盛り沢山。2日間の開催ですが、タイミングが合えばぜひ参加してみてください。

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アフタースキーは「乳頭温泉郷」の宿へ

冬の田沢湖
田沢湖高原温泉郷、水沢温泉郷、乳頭温泉郷など、県内有数の温泉地に囲まれている「たざわ湖スキー場」。嬉しいことにいずれの温泉地もゲレンデからのアクセスがよく、田沢湖高原温泉郷や水沢温泉郷は車で約8分、乳頭温泉郷は車で20分ほどで到着します。ここでは、東北の名湯として人気が高い「乳頭温泉郷」のおすすめ宿を紹介します。

冬の乳頭温泉
十種類以上の源泉を持ち、七湯めぐりで有名な「乳頭温泉郷」。七湯のひとつである「休暇村乳頭温泉郷」は、静かなブナの森に囲まれたモダン建築の宿で、ゆったりとした時間を過ごせます。温泉は2種類の異なる泉質で、源泉掛け流しの天然温泉。ブナの森に包まれる露天風呂に浸かれば、きっと心も体も癒されるはずです。夕食は約40種類の豪華な創作料理が並ぶビュッフェスタイル。旬の食材を使った秋田の名物・郷土料理を思う存分いただけます。

また、館内では「天然秋田杉のコースター作り」や「ブナの木のバードコール作り」など、秋田らしさを味わえる体験アクティビティを実施。湯上がりに暖かい室内でぬくもり溢れる体験に参加して、充実した夜を過ごしましょう。

七湯めぐり・角館観光など楽しみ方いろいろ

鶴の湯温泉
温泉好きの方は、「湯めぐり帖」を使って、湯巡りをするのもおすすめ。車がなくても「湯めぐり号」バスが運行されているので、複数の温泉を回る場合でも楽に移動できます。黒湯や孫六など冬季休業している温泉もありますが、400年の歴史を誇る木造建築の「鶴の湯温泉」をはじめ、妙乃湯・大釜・蟹場など、個性豊かな湯を順番に巡って、冬ならではの雪見風呂を楽しみましょう。

比内地鶏親子丼
また、田沢湖駅から新幹線でわずか15分ほどの角館駅まで行けば、江戸時代に栄えた城下町「角館」があります。駅から15~20分ほど歩けば、古くからの建造物が立ち並ぶ武家屋敷通りに到着。風情ある冬の街並みには雪が降り積り、モノトーンの世界に。冬季は予約が必要ですが、人力車に乗って街を巡れば、より一層タイムスリップ気分を味わえるでしょう。昼食には、​​「比内地鶏親子丼」や「御狩場焼」、「稲庭うどん」など、秋田・角館の名物グルメを堪能してください。

ゲレンデデビューや初心者の練習にぴったりな「花巻市鉛温泉スキー場」(岩手県)

花巻市鉛温泉スキー場ゲレンデ
東北自動車道花巻南ICから約20分、JR花巻駅からは路線バスで約32分と、アクセスの良い「花巻市鉛温泉スキー場」。全5コースと数は多くないですが、初心者が練習しやすい平均斜度6度のコースから最大斜度32度の上級者向けコースまで、少しずつステップアップしながら楽しめるバランスの良いコースが揃っています。

リフトに乗る子供
同スキー場は、ゲレンデデビュー・初心者の練習にぴったりな環境が整っているのも大きな特徴です。スキー場は、悪天候でリフトが止まったり、急な天候の変化で視界が悪くなったりと、何かと気象の影響を受けやすい場所。しかし、同スキー場はそんな心配とは無縁です。気象条件が穏やかなため、リフトの運行率はなんと100%!不慣れな初心者や小さなお子様も安心してスキーを楽しめるでしょう。また、毎週土・日曜日には、インストラクターによるスノーボード初心者向け無料レッスンを実施。当日先着順限定で5名まで受付しているので、気になる方は早めに行って申し込みましょう。

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宿泊は多彩な湯を楽しめる「花巻温泉郷」へ

鉛温泉の宿
東北有数の温泉地「花巻温泉郷」。花巻温泉・鉛温泉・山の神温泉といった個性豊かな12の温泉地が集まり、台川・豊沢川沿いを中心に宿が立ち並びます。17の多彩な湯船で温泉を楽しめる「結びの宿 愛隣館」や、230年以上の歴史を誇る「鉛温泉 藤三旅館」は、「花巻市鉛温泉スキー場」から歩いていける距離にあります。車を10〜20分ほど走らせれば、開放感のある岩露天風呂が人気の「ホテル紅葉館」や、渓流沿いの露天風呂など多種多様なお風呂が自慢の「湯の杜 ホテル志戸平」といった人気の温泉ホテルも充実しています。

スカイランタン
夜は花巻温泉郷の宿泊者限定のイベント「はなまき星めぐりの夜」へ。花巻の夜空にランタンを一斉にあげる冬限定の人気イベントです。雪景色の中、多数のスカイランタンにオレンジ色の光が灯り、星空に浮かぶ様子はとても幻想的!1〜2月の計5回開催されるので、ぜひ日程をチェックして参加してみてください。

宮沢賢治ゆかりの地「花巻」は見どころいっぱい

宮澤賢治記念館
『銀河鉄道の夜』をはじめ、数々の童話や詩で知られる宮沢賢治の故郷として有名な花巻。花巻駅・新花巻駅周辺には、「宮沢賢治記念館」、「宮沢賢治童話村」、「宮沢賢治イーハトーブ館」など、賢治ゆかりのものや童話の世界に触れられるスポットが充実しています。見学の他にも、喫茶スペースでゆっくり過ごしたり、関連グッズをお土産に購入したりと様々な過ごし方ができるでしょう。

わんこそば
昼食はぜひ、創業1923年の歴史がある「やぶ屋総本店」へ。花巻の名物「わんこそば」の人気店です。わんこそばとは、一口大のそばをお客さんのお椀に入れ、食べ終わるたびに給仕がお椀に次々とそばを入れ続ける食事スタイルのこと。蕎麦好きや大食いに自信があるという方は、「横綱」認定される100杯を目指して、挑戦してみても面白いかもしれません。

ファミリーや子連れで遊べる「蔵王ライザワールド」(山形県)

そりをする子供
かみのやま温泉駅前から無料シャトルバス「ホワイトエコー号」に乗って約30分でアクセスできる「蔵王ライザワールド」。山形県内でもトップクラスの雪質を誇り、極上パウダースノーでスキー・スノーボードを楽しめます。標高1,446メートルの山頂まで上がれば、辺り一面の樹氷原が出現!その迫力に圧倒されることでしょう。山頂から開放的な雪景色を眺めつつパウダースノーを満喫できる中級コースを滑り降りれば、中腹からは変化に富んだ上級コースへとアクセスできます。迂回コースもあるので、中級レベルの方はぜひトップからの滑走を楽しみましょう。

ゲレンデからの景色
初級者はゲレンデ下部にある広々とした幅広コース「中央ゲレンデ」へ。土日になると、ゲレンデ麓付近のレストラン横にそりコースも登場。スキーデビューには早いキッズにもぴったりです。幅広い層が楽しめるゲレンデはファミリーにもおすすめです。

ピザ
遊び疲れたら、イタリア直輸入の石窯で焼いたピザが大人気のカフェテリアレストランへ。ピザの他にも、カレー・丼物・パスタ・軽食などメニューが充実しているので、気分に合わせて選んでみてください。

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スキー後は新スタイル・リカバリー温泉「高原ゆ」へ

温泉
遊んだ後は宿へ直行するのもいいですが、車で約5分と近い場所にある日帰り温泉施設「高原ゆ」にぜひ立ち寄ってみてください。アンチエイジング効果・美肌効果が期待できる温泉のほか、本格サウナ、運動後の疲労回復・機能回復を目的とした交代浴プール、リラクゼーションルーム、酸素カプセルなど、普通の温泉施設にはあまりない珍しい施設が充実しています。しっかりと汗を流して疲れをとり、宿でゆっくりと休めば翌日もアクティブに観光を楽しめるでしょう。

玉こんにゃく
宿泊するなら、開湯555年の歴史を持つ「かみのやま温泉」にある宿がおすすめ。最寄り駅・かみのやま温泉駅周辺には、プロが選ぶ旅館百選TOP10に選ばれ続ける「日本の宿 古窯」や、5つの温泉貸切風呂が楽しめる「有馬館」、和モダンな上質空間が魅力の「はたごの心橋本屋」など、魅力溢れる宿が点在しています。温泉はもちろん、米沢牛・山形牛や、山形のブランド米「つや姫」、玉こんにゃくといった山形名物グルメを味わうのも楽しみのひとつ。ゆったりとくつろぎの時間を過ごしてみてください。

「かみのやま温泉街」散策&山形市内観光がおすすめ

かみのやま温泉街
かみのやま温泉駅から徒歩10分の場所には、冬の雪化粧した城の姿が印象的な「上山城郷土資料館」があり、展示品や映像を通して米沢の伊達氏や上杉氏との攻防など江戸時代の歴史を学べます。展望台に上れば、武家屋敷や古民家が立ち並ぶ城下町を見下ろし、正面には蔵王連峰を望むことができます。ミュージアムショップやかかし茶屋には山形土産が販売されているので、帰りに立ち寄ってみるといいでしょう。また、駅のすぐ近くにある老舗和菓子屋「大國屋」もお土産購入におすすめ。名物の「かみのやまかりんとう」をはじめ、あげまん・ゆべしなどの手作り和菓子から、クッキー・アップルパイまで様々なお菓子があります。

蔵王の樹氷
さらにもう一泊して蔵王温泉で樹氷&スキーを満喫するもよし、1015段もある長い石段で有名な「山寺(宝珠山立石寺)」や、山形城のある「霞城公園」、西洋と和のデザインが混ざった建築が特徴の「山形市郷土館(旧済生館)」といった山形市内の名所を巡るのもよし。広大な山形蔵王エリアで、観光と山形グルメを堪能しましょう。

心安らぐ旅が叶う!自然豊かな東北へ

蔵王温泉
大自然に囲まれる東北は、都会のような便利さはない分、ゆったりとした時間が流れ、心休まるひとときを過ごせる場所になっています。冬になると銀世界に包まれ、より一層美しい自然に触れられるでしょう。紹介した3エリアをはじめ、東北6県各地には、弾丸旅行ではもったいない、たくさんの魅力が詰まっています。3〜4日のまとまった休暇が取れたら、雪・温泉・観光地・名物グルメを色々と体験し、”その土地をちょっと深く知る”、そんなのんびり旅行プランを計画して、東北の冬を楽しんでみてくださいね。

※この記事の情報(価格や時間など)は掲載当時のものであり、また、予告なしに変更することがあります。ご旅行の前に公式サイト等でご確認ください。

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