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ロープウェイでゲレンデに向かう「大雪山層雲峡黒岳スキー場」
北海道の最高峰大雪山系の山々は、その楽園のような絶景から、アイヌ語で「カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)」と呼ばれてきました。大雪山黒岳スキー場はその山々の1つ、標高1,984メートルの「黒岳」の北東斜面に広がっており、ゲレンデトップからはその神々の遊ぶ庭を一望することができます。
営業期間は11月上旬頃から5月上旬頃までと長く、極上のパウダースノーを春先まで楽しむことができます。しかし、大雪山層雲峡黒岳スキー場は標高の高い場所にあるため、天候が変わりやすくなっています。強風でロープウェイやリフトが止まることもあるので、天候情報や営業情報は事前に確認しておくと良いでしょう。
道内で一二を争う雪質の良さを誇る山岳スキー場
大雪山層雲峡黒岳スキー場へ行くためには、麓の層雲峡温泉からロープウェイで、リフト乗り場がある5合目まで行く必要があります。
ロープウェイの窓から温泉街を見下ろしながら登っていくと、木々がだんだんと低くなり、雪景色が変わっていくのがわかります。
ゲレンデは黒岳の5合目から7合目付近にあり、ゲレンデトップの標高が1,520メートルと非常に高いため、北海道のスキー場の中でも一二を争うほどの雪質の良さを誇ります。シーズンの始めから3月下旬頃までさらさらのパウダースノーが楽しめる他、ゴールデンウィーク辺りには半袖で春スキーができる貴重なスキー場です。
壮大な大雪山連峰を臨む美しいコース
ロープウェイを降りたら、すぐにスキー場のリフト乗り場です。リフトの終点から上を見上げると、すぐ近くにゴツゴツとした岩肌を見せる黒岳の山頂が迫ります。
また、2,000メートル級の山々がゲレンデを囲むように連なっており、まさに下界から切り離されて、神々の遊ぶ庭に降り立ったような気分を味わうことができます。晴れた日にはその山々に向かってジャンプするかのような、爽快なパウダーランを堪能できるでしょう。
リフトは1基とシンプルなゲレンデですが、コース全長は1,200メートルと長く、ルートによって林間、圧雪、未圧雪などさまざまな滑りを体験できます。全体的に緩斜面が多くコブも少ないので、初級者でも安心です。
半袖でスキーをする体験ができるかも?!大雪山層雲峡黒岳スキー場のおすすめポイント
大雪山層雲峡黒岳スキー場では、他のスキー場よりも長い期間スキーを楽しむことができます。また、スノーシューや温泉など、スキー以外の楽しみも満載です。
初すべりから春スキーまで楽しめる
大雪山層雲峡黒岳スキー場は、標高が高く自然条件が厳しいということもあり、1~3月よりも初すべりや春スキーのほうがおすすめです。春の暖かい日には、半袖でスキーをするという貴重な体験ができるかもしれません。
他のスキー場がまだオープンしていない11月や、もう営業が終わっているゴールデンウィークこそ、大雪山黒岳スキー場のオンシーズンといえます。この時期なら、温泉街や観光スポットには雪がありませんから、ついでに観光するのも移動しやすくて楽でしょう。
山麓には道内屈指の層雲峡温泉街
黒岳のふもとには、道内屈指の温泉街「層雲峡温泉」があります。スキーを楽しんだ後は、ぜひ温泉に浸かって温まりましょう。宿泊しない方も、各温泉宿で日帰り利用が可能です。
また、公共の日帰り温泉施設「黒岳の湯」では、露天風呂やサウナが完備された大浴場の他、休憩室や売店も利用できるので便利ですよ。
レンタル設備とスノーシューツアー
大雪山層雲峡黒岳スキー場では、スキー板のセットとウェア、雪の上を歩けるスノーシューのレンタルを行っています。ただし、スノーボードのレンタルはありません。
また、ここではスノーシューをつけてガイドと一緒に森の中を探検する、スノーシュー体験が開催されています。層雲峡周辺や黒岳5合目周辺の森を歩き、誰も歩いていない真っ新な雪の上で寝転んだり斜面を滑ったりなど、ちょっとした雪遊びも体験できるでしょう。
ロープウェイ黒岳駅のレストハウスで食事ができる
スキーの途中で休憩や食事をしたいときは、ロープウェイ黒岳駅舎内のレストハウスがおすすめです。
ロープウェイ黒岳駅2階の「レストハウス黒岳」
ロープウェイ黒岳駅の2階には、テラスからの景色が美しい「レストハウス黒岳」があります。
おすすめメニューは舞茸がたっぷり入った「黒岳ラーメン」です。黒岳の清流で作ったスープと、着色料不使用のこだわりの麺をぜひ味わってみてください。
ほかには、黒岳丼やセットメニュー、飲み物類もあります。
大雪山層雲峡黒岳スキー場への交通アクセス
大雪山層雲峡黒岳スキー場に行くには、まず層雲峡温泉まで車や電車で行ってから、層雲峡・黒岳ロープウェイに乗らなければなりません。ロープウェイは20分間隔で運行しており、層雲峡駅から黒岳駅までは約7分で到着です。
ここでは、札幌や旭川から層雲峡温泉までのアクセス方法を紹介します。
車でのアクセスと駐車場情報
札幌市内からは、道央自動車道から比布JCTで旭川紋別自動車道に乗り換え、上川層雲峡ICで降ります。そこから国道39号線を北見方面へ向かいます。高速道路を約2時間30分、国道を約30分、合計3時間ほどで層雲峡温泉に到着です。
旭川からは、国道39号線を北見方面へ向かい、約1時間30分で層雲峡温泉に到着します。
JR・バスでのアクセス
層雲峡温泉の最寄り駅はJR石北線の上川駅です。札幌駅からは特急で約2時間20分、旭川駅からは約40分です。上川駅から層雲峡温泉までは、バスで約30分かかります。バス停からは徒歩5分で温泉街に到着です。
大雪山層雲峡黒岳スキー場周辺の宿泊施設
大雪山層雲峡黒岳スキー場へ行くなら、ぜひ麓の層雲峡温泉に宿泊することをおすすめします。ロープウェイの駅に近い、便利な宿を2軒紹介します。
地元の人の遊びスポットでもある「HOTEL KUMOI」
層雲峡の名所「銀河・流星の滝」のしぶきや温泉の湯気、断崖にかかる雲など、層雲峡は独特の「Vapor(水蒸気)」に満ちています。HOTEL KUMOIは、そんな神秘的な空気感をコンセプトに、廃業した温泉旅館をリノベーションしてオープンしたホテルです。
ロープウェイの層雲峡駅まで徒歩2分と近く、窓からはそびえる黒岳が間近に見えます。共用スペースではビリヤードや水煙草など、HOTEL KUMOIならではの楽しみも。源泉掛け流しの濃厚な硫黄泉で、優雅に層雲峡のひと時を過ごすことができるでしょう。
HOTEL KUMOI
住所:北海道上川郡上川町字層雲峡
絶景に抱かれる宿「層雲峡 朝陽亭」
JR札幌駅や旭川市内から、無料の送迎バスが運行されている便利な宿です。ロープウェイの層雲峡駅からも徒歩5分と近く、7階にある自慢の温泉「天空露天」や「展望大浴場」からは目の前にそびえる山や渓谷が一望できます。
カラオケやゲームコーナー、居酒屋、ラーメンコーナーなど施設が充実している他、おみやげ処もあります。家族やグループで、思い思いの楽しみ方ができるでしょう。
夕食は、和洋中バイキングと炭火焼懐石料理から選択できます。どちらも地元の食材や、北海道の地酒を堪能できますよ。
層雲峡 朝陽亭
住所:北海道上川郡上川町層雲峡温泉
大雪山を体感できる!大雪山層雲峡黒岳スキー場
大雪山層雲峡黒岳スキー場は、楽園のような絶景と極上のパウダースノーが楽しめる、まさにスキー天国といえるゲレンデです。長期間の営業で、初すべりの足慣らしやシーズン最後のすべり納めにも最適です。ロープウェイとリフトで山頂に近づくだけでも、大自然の迫力に圧倒されます。北海道観光の一環として、ぜひご家族や友人と一緒に大雪山層雲峡黒岳スキー場に行ってみてはいかがでしょうか。
※この記事の情報(価格や時間など)は掲載当時のものであり、また、予告なしに変更することがあります。ご旅行の前に公式サイト等でご確認ください。
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大雪山層雲峡黒岳スキー場 北海道
コース | 3 |
リフト | 2 |
最長滑走距離 | 1,200 m |
最大斜度 | 25 ° |