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スキーに慣れている人にぴったり!
八甲田国際スキー場は、青森県青森市のほぼ中央、奥羽山脈の北端に位置する「八甲田山」にあります。八甲田山は、寒い年には山頂の気温がマイナス20度にもなるほどです。オープン期間は例年11月下旬から5月上旬までと長く、スキーやスノーボードをロングシーズン楽しめることもこのスキー場ならではの魅力の1つでしょう。では、八甲田国際スキー場の特徴を紹介します。
全体的に中級・上級者向けのコース!
八甲田国際スキー場には「寒水沢」「ふり子坂」「スラローム」の3コースと1基のリフトがあります。滑走距離1,100メートル寒水沢コースは3コースの中では最も緩やかなコースですが、最大斜度23度と中級者向けです。滑走に慣れている方なら、滑走距離700メートル、最大斜度27度のふり子坂コースがおすすめです。コース幅は比較的ワイドですが、コース途中には急斜面もあります。少し難易度の高いコースで練習すれば、上達も早いかもしれません。
また腕に自信のある上級者なら、滑走距離700メートル、最大斜度30度のスラロームコースにアタックしてはいかがでしょうか。上部と後半部は緩斜面ですが、コース途中に急斜面が待ち構えています。ゲレンデで最も険しいコースを攻略する楽しさを味わってください。
日本全国の中でも規模は最大級?!樹氷を見よう
経験者の中でも中級・上級者向けの八甲田国際スキー場は、雄大な自然を楽しめるほか、スキーヤーが楽しめるよういろいろな工夫がなされています。八甲田国際スキー場を利用する際に、知っておきたいポイントを紹介します。
圧巻の大自然、樹氷も楽しめる
ロープウェーで山頂に向かうほど木々は白くなり、一面に美しい樹氷が広がります。樹氷とはマイナス5度以下になった水の粒が冷えた樹木に付着し、その氷が風上側へ成長したもので、数メートルにも達する大きな樹氷は「スノーモンスター」と呼ばれています。オンシーズンにはロープウェイから、このスノーモンスターを間近に見ることができるでしょう。
八甲田山の樹氷は、規模や豪快さにおいて日本一ともいわれます。壮観な光景は1~2月が見ごろとなるので、スノーモンスターに出会いたいなら、この期間を狙ってみてはいかがでしょうか。
アイテム充実のスノーパーク
メインの「4メートル テーブルトップ」やパーク初級者でも楽しめる「4メートル アップ塩ビ」など、豊富なアイテムを楽しめるのがゲレンデ内のスノーパークです。アイテムは少しずつ増えたりリメイクされたりするので、飽きずに楽しむことができるでしょう。
ただしスノーパークがオープンしているのは春(4月以降)のため、スノーパーク目当ての場合は注意が必要です。またスノーパーク利用時には、スノーパークチケットの購入も忘れないようにしてください。
スノーシューハイキングやガイドツアーも
八甲田国際スキー場では、スノーシューを装着して周辺を散策するツアーや、本格的バックカントリーツアーが用意されています。八甲田山の山々を楽しく巡りたい人は、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。ツアーは12~5月と長く行われていますが、事前予約が必須です。
ただし、バックカントリーツアーに参加する場合は、「マウンテンスクール」を受講しなければなりません。そこで必要な知識や道具の使い方を学ぶので、必ず参加してください。
手ぶらでOK!旅行者に嬉しいレンタル
八甲田国際スキー場ではスキーやボードのほか、ウェアやゴーグルなど、スキーやスノボに必要なものはすべてレンタルで貸し出してくれます。子ども用にはジュニアアイテムの貸し出しもあるため、家族で手ぶらスキーを楽しむことも可能です。レンタルショップは、ゲレンデ内の「八甲田山スキースクール」にあるので、まずはそちらに行ってみてください。
ゲレンデ内のレストラン「ヒュッテぶなワールド」で食事タイム
八甲田国際スキー場で食事をするなら、リフト下にある「ヒュッテぶなワールド」に向かいましょう。レストランのメニューはほとんど手作りなので、ほっとする味わいです。
手ごねハンバーグが人気
豊富なメニューの中でもとりわけ人気が高いのが「ハンバーグ定食」です。こちらは厨房スタッフによって丁寧に手ごねで作られており、ご飯・野菜サラダ・吸い物がついたボリューム満点メニューです。このほか麺類の種類も多く、定番の醤油や塩のほか、青森ならではの本格「焼干しラーメン」や「塩ワンタンメン」などをいただくことができます。
八甲田国際スキー場へのアクセス
八甲田国際スキー場は青森市内から車で40分ほどと近く、車での移動が便利です。スキー場へのアクセス方法を紹介します。
車でのアクセス
車を利用する場合は、青森自動車道「青森中央I.C」で降り、国道103号を十和田湖方面に19キロほど進むとスキー場に到着します。I.Cを降りてからの所要時間は約35分です。駐車場は、ロープウェー山麓駅付近にある350台収容の無料駐車場を利用しましょう。
豪雪地帯なので、スタッドレスタイヤやチェーンを装着し、運転には十分気をつけましょう。
公共交通機関でのアクセス
公共交通機関を利用する場合、付近には鉄道駅がないためバスを利用しなければなりません。JR東北本線「青森駅」からバスに乗車した場合の所要時間は約80分、東北新幹線「新青森駅」から乗車した場合は約60分かかります。降車駅はいずれも「ロープウェー駅前」です。ただし冬季は一部道路の閉鎖などにより、乗車時間が変動することもあります。
大自然のなかの宿に泊まってリフレッシュ
八甲田国際スキー場で1日しっかり滑りたいなら、周辺施設での宿泊も検討してみてはいかがでしょうか。スキー場周辺の宿泊施設を紹介します。
自然と温泉を満喫「八甲田リゾートホテル」
八甲田ロープウェー山麓駅からほど近く、ゲレンデから徒歩1分と好アクセスなのが「八甲田リゾートホテル」です。ブナの林に囲まれた部屋からは、八甲田の豊かな自然を間近に見ることができます。
また館内の浴場には肌あたりの良い「寒水沢温泉」が引かれており、スキーやスノーボードで疲れた体を癒すにはぴったりです。
総部屋数は26室と比較的小ぢんまりしており、うち洋室は4室のみです。部屋の希望がある場合は、早めに予約したほうがいいかもしれません。食事は高原野菜や地場産料理がメインです。温泉を楽しんだ後は、青森ならではのおいしい料理を堪能しましょう。
八甲田リゾートホテル
住所:青森県青森市荒川字寒水沢1-58
ヒバ千人風呂を体験「酸ケ湯温泉旅館」
総部屋数134室の「酸ケ湯温泉旅館」は、ゲレンデから車で10分ほどの国立公園内にあります。この宿でぜひ体験したいのが、総ヒバ造りで160畳もの広さを持つ「ヒバ千人風呂」です。浴場内には湯瀧や熱の湯など源泉の異なる浴槽が数カ所配置されており、長く入っていてもあきません。ただし千人風呂は混浴のため、異性との入浴を避けたい人は注意してください。女性の場合、午前8~9時、午後8~9時が「女性専用時間」となるので、この時間に利用することをおすすめします。
夕食に海・山の味を使った豪華な「旅館料理」、またはやさしいふるさとの味わいを楽しめる「湯治食」が、朝食には種類豊富な「和朝食バイキング」のプランがあります。いずれも地元の食材がふんだんに使われ、素朴な味わいが魅力です。
酸ケ湯温泉旅館
住所:青森県青森市荒川南荒川山国有林酸湯沢50番地
「八甲田国際スキー場」なら冬も春も楽しめる
八甲田国際スキー場は、雪量・雪質ともにトップクラスのスキー場です。コンパクトながら中級者・上級者にとっては滑りごたえあるレイアウトとなっており、存分に楽しめるでしょう。ゲレンデ周辺には温泉つきの宿泊施設もあり、アフタースキーの楽しみもあります。スキー場は春先までオープンしているので、冬、春と季節を変えて来場してみてはいかがでしょうか。
※この記事の情報(価格や時間など)は掲載当時のものであり、また、予告なしに変更することがあります。ご旅行の前に公式サイト等でご確認ください。
関連するスキー場
八甲田国際スキー場 青森県
コース | 3 |
リフト | 2 |
最長滑走距離 | 1,100 m |
最大斜度 | 30 ° |