【日本スキー発祥ゆかりの地】レルヒ祭開催中に訪れるのもおすすめ「金谷山スキー場」

2021年04月08日(木)
新潟県にある「金谷山スキー場」は、日本で初めてスキーの指導が行われた場所として知られるスキー場です。小高い丘にあるゲレンデは滑りやすく、初心者や子供たちにも最適。興味深い「日本スキー発祥記念館」やさまざまなイベントもあり、スキー好きなら一度は訪れてみたくなるスキー場です。

日本で初めてスキー術が伝授された「金谷山スキー場」

スキー場の雰囲気
「金谷山スキー場」は、1911年に日本で初めて本格的なスキー術が伝授された由緒のあるスキー場です。軍事視察のために来日していた、当時のオーストリア・ハンガリー帝国の軍人テオドール・エードラー・フォン・レルヒ少佐によって、その指導が行われました。彼が広めたスキー術は、1本の長い杖を使う「リリエンフェルト式スキー術(1本杖スキー術)」と呼ばれる方法で、急な斜面を滑るのに適したテクニックでした。現在は2本のストックを使うのが普通なので、1本杖スキーを知らない人がいるかもしれません。当時の様子を知りたい人は、隣接する「日本スキー発祥記念館」を訪れると良いでしょう。

金谷山公園内にあるから冬以外も楽しめる

「金谷山スキー場」は新潟県の上越市郊外にある金谷山公園内にあります。金谷山は標高があまり高くない丘で、スキー場のゲレンデも穏やかな斜面が広がっています。冬場はスキーやスノーボード、ソリで遊べるほか、春から秋にかけてはボブスレーやBMX、ハイキングなど年間を通して楽しめるスポットです。

「金谷山スキー場」で訪問必須の「日本スキー発祥記念館」

上記で紹介したレルヒ少佐は、当時まだ雪山を滑る習慣のなかった日本で、軍人や民間人にスキーの指導を行い、スキーの普及に貢献した人物です。スキー発祥の地の記念碑や彼の銅像、記念館が「金谷山スキー場」に隣接して建っています。中でも「日本スキー発祥記念館」には、当時の資料やレルヒ少佐の愛用品などが展示されており、スキーの歴史に触れられる貴重な体験ができることでしょう。

日本スキー発祥記念館
住所:新潟県上越市大貫2丁目18番37号

ビギナーも楽しめる「金谷山スキー場」

ゲレンデ
「金谷山スキー場」のゲレンデはコンパクトで滑りやすく、スキーの初心者から上級者、スノーボーダーも存分に楽しめます。

緩い斜面のコースが多い

「金谷山スキー場」は緩斜面のコースが多く、ファミリーや初心者に特に人気。とはいえ、中級者や上級者向きのバーンもあり、レベルに応じた計4本のコースが準備されています。短距離の中急斜面を滑り降りる「白旗山コース」は、最大斜度が27度ある上級者向きのコースです。中級者向きのコースには「尾根コース」と「向山コース」の2本、初心者向きには「ベルリンコース」があります。ゲレンデ自体は小規模ながらもベース部分は広く、全面でスノーボードの使用が可能ですよ。

山頂からのどかな景色が堪能できる

「金谷山スキー場」のある金谷山山頂からは上越市のある高田平野が一望でき、その先には銀色に波立つ日本海、天候に恵まれた日には佐渡ヶ島が見えることも!そんな絶景を眼下に見据えスキーが楽しめるのは、「金谷山スキー場」ならではの醍醐味といえるでしょう。

「金谷山スキー場」ならではのロッジと祭り

スキーをする子ども
スキー場の駐車場入り口付近には喫茶店が1軒あります。その横には見晴らしの良いレストスペースもあるので、お弁当などを持参して、そちらを利用するのもいいでしょう。

「日本スキー発祥記念館」隣のロッジレルヒ

「日本スキー発祥記念館」に隣接している「ロッジレルヒ」は、スキー場に最も近い喫茶店です。ログハウス風の店内は木製家具でまとめられ、大きな窓側の席からは上越市が眼下に広がります。アットホームな雰囲気の中で軽食や飲み物を味わいましょう。メニューの中には、新潟県で大人気のご当地B級グルメ「イタリアン焼きそば」も入っています。ぜひこの機会に新潟ならではの味を試してみてはいかがでしょうか。

レルヒ祭では地元グルメの屋台村が登場

毎年2月上旬にはレルヒ少佐の功績をたたえる「レルヒ祭」が、「金谷山スキー場」や周辺の商店街などで盛大に開催されます。ご当地キャラクターとなった日本元祖スキー漢(おとこ)「レルヒさん」もゲレンデに姿を現すかもしれません。
開催中は1本杖スキー術の披露をはじめ、音楽・光による演出やさまざまなイベントが行われます。上越のご当地グルメが味わえる「レルヒ屋台村」も登場します。

公共交通手段でのアクセスもしやすい

旅行者
上越市郊外にある「金谷山スキー場」は、アクセスの良さも抜群です。車でのアクセスはもちろん、公共の交通手段も便利ですのでぜひ利用してみましょう。
注意したいのがスキー場の営業時間です。午前9時~午後4時30分の営業で、冬場は日暮れが早くなるので、時間に余裕を持って出かけることをおすすめします。

車でのアクセス

車でスキー場に向かう場合は、上信越自動車道の上越高田ICを出て県道63号を金谷山方面へ向かいます。所要時間はICから約5分です。

「金谷山スキー場」に隣接する駐車場は普通車78台まで収容可能で、無料で利用できます。しかし、全国的にも人気のある「レルヒ祭」開催中は混雑が予想されますので、注意してください。

公共交通機関利用でのアクセス

公共の交通機関が整っているのも「金谷山スキー場」のメリットのひとつです。鉄道を使う場合は、えちごトキめき鉄道・妙高はねうまラインの高田駅で下車し、徒歩で向かう場合は約30分でスキー場に着きます。また、高田駅からバス青田線に乗り換える方法もあり、その場合はバス停「金谷山入口」で下車し、そこから徒歩で約15分です。

同じく、頸城バスの山麓線を利用することも可能です。山麓線は、直江津駅と上越妙高駅を結ぶ路線バスです。スキー場最寄りのバス停は「ヨーデル金谷前」、下車後は徒歩で約10分かかります。

「金谷山スキー場」周辺の宿泊施設

懐石料理イメージ
アクセスに恵まれた「金谷山スキー場」ですが、周辺は観光スポットも多いので、宿泊してゆっくり過ごすプランもおすすめです。金谷山の麓にある旅館と、駅周辺のホテルをご紹介します。

四季折々の料理が味わえる「晴山荘」

晴山荘は風情ある和の雰囲気と極上のおもてなしが魅力的な割烹旅館です。金谷山の入り口付近にあるので交通の便がよく、「金谷山スキー場」へも徒歩で行くことができます。旅館が自信をもって提供する京風懐石料理は、新潟産のお米をはじめ、新鮮な旬の地元の食材が使われていて絶品。その美しい盛り付けにも魅了されることでしょう。スキーはもちろん、新潟の四季折々の自然と食、落ち着いた和の心を体験したい人に特におすすめの旅館です。

晴山荘
住所:新潟県上越市大貫2丁目17−22

駅近で便利「上越中央ホテル」

高田駅前
「金谷山スキー場」最寄り駅の高田駅より徒歩7分のところにあるホテルです。スキーや観光、ビジネスにも最適で、近くに繁華街もあります。客室は広く清潔で、アメニティーグッズも充実しています。スキーも観光も思う存分楽しみたい、気軽に出かけたい人にピッタリなホテルといえるでしょう。

上越中央ホテル
住所:新潟県上越市仲町3-8-22

日本スキー発祥の地「金谷山スキー場」

レルヒ少佐の銅像
日本におけるスキーの歴史が始まった場所、それが「金谷山スキー場」です。緩斜面が中心で初心者に人気がありますが、ゲレンデ上部には中急斜面のバーンもあり、さまざまなレベルに応じた滑りが楽しめます。スキー場がある金谷山公園内には、記念館やレルヒ少佐の銅像があり、周辺にも見どころがたくさん!スキーの歴史と新潟の食文化にも触れられる「金谷山スキー場」へ、ぜひお出かけください。

金谷山スキー場の詳細情報はこちら

※この記事の情報(価格や時間など)は掲載当時のものであり、また、予告なしに変更することがあります。ご旅行の前に公式サイト等でご確認ください。

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