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そもそもスキーとは?
スキーとは、2本の板を両足に固定して雪の上を滑るスポーツ競技です。「スキー」が誕生したのは19世紀中頃。もともとは、狩人(鳥獣をとるのことを業とする人)が雪山を移動するための手段として発展した、とされています。
その後ノルウェーを中心に弓術(きゅうじゅつ)と組み合わせたスポーツとして普及し、現代では冬のスポーツとして高い人気を集めています。
スキー人口と現代におけるスキーの情報
国内のスキー人口は、1998年に1800万人に達しましたが、その後減少傾向に。最近では、国内スキー客の減少に反して、アジアやオーストラリアなどから訪日客が増えています。中でも台湾や香港など、スキーをしたことのない観光客の増加が目立つことから、各スキー場は初心者レッスンに力を入れています。
これだけあれば安心!スキー初心者が持つべき道具
いざ「スキーをはじめよう!」と思ったときに悩むのが道具の用意。ここでは、必要な道具をすべてご紹介します。これを読んでおけば「あ、忘れた」と後悔することもないでしょう。
スキー板
スキー板はスキー場でレンタルできます。セットでレンタルすれば、ストックとスキーブーツもセットに組まれているので、手ぶらで行くことができるのがうれしいポイントです。しかも、自分に1番合ったスキー板を店員さんが探して持ってきてくれるので、自分で選ぶ煩わしさもなく、安心してスキーを楽しめますよ。
もしスキーにハマって「来年も来よう!」と思ったら、自分のスキー板を買ってみてもいいかもしれません。値段はピンからキリですが、安いものだと40,000円、高いものだと100,000円近くするので、ご自身のお財布と相談しながら決めてみてください。
ストック(ポール)
ストックは、滑るときに体のバランスを保ったり、スピードを調整したりする杖のようなもの。スキー板は長いので、ストックがないとターンするときなどバランスを崩して転んでしまう可能性があります。また、滑りはじめは体のバランスが安定しないので、体を支える杖代わりとしてもとても便利ですよ。
スキーブーツ
スキーブーツは、スキー板と足を固定させる専用のブーツです。全体がシェルと呼ばれる固めの樹脂で覆われていて、足首部分がガッチリと固定されています。雪に慣れていない初心者は歩きづらいため、シェルがやわらかく脱ぎ履きがスムーズなものがオススメです。いつも履いている靴と同じで、歩いたりしゃがんだりして、つま先を動かせるくらい余裕のあるものを選びましょう。
スキーウェア
おしゃれなウェアを着た人が颯爽と滑っている姿というのは、男性でも女性でもかっこよく見えるもの。いつも以上に異性が素敵に見えてしまう「ゲレンデマジック」という言葉が存在するほどです。最近はスキーウェアに力を入れているスキー場も多くあるので、おしゃれの一環として楽しんでみてはいかがでしょうか?ちなみにスキーウェアを買うと、安いもので10,000円、高いと30,000円と金額には幅があります。
ニット帽
「いつも使っているニット帽があるからヘーキヘーキ」と思っていませんか?普段用とスキー用では用途がまったく違います。何と言っても1番の違いは、かぶった瞬間に感じる温かさ。スキー用のニット帽は保温性の高いウール素材を使っているものが多いので、熱を体の内側に閉じ込めて体温を一定に保ってくれます。
また、スキーは接触や転倒が多いスポーツなので、ほかの人とぶつかったときや滑って頭をぶつけてしまったときでも、頭をちゃんと守ってくれるんです。ニット帽のレンタルはスキー場によってはおこなっていない場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
ゴーグル
スキーの試合を観ていると、選手たちはみなゴーグルをつけていますよね。あれは、太陽の照り返しによる眩しさを和らげたり、紫外線から目を守るためなんですよ。ゴーグルなんてなくても大丈夫、と甘く見ていると雪目という症状が起こる可能性があります。
これは、目が紫外線によってダメージを受けてしまうのが原因です。目がショボショボしたり、目が痛くて開けられなかったりという症状が現れます。ひどい場合は、寝ても疲れが取れずに体がだるくなってしまうなんてことも。多くのスキー場で500円〜(1日単位)と安価にレンタルできるので、出来るだけ装着して安全にスキーを楽しみましょう!ゴーグルもニット帽と同じくレンタルされていない場合もあるので、事前に確認しておくと安心です。
グローブ
スキーシーズンのピークを迎える1〜2月の真冬ともなれば、マイナス10度近くまで気温が下がります。長い間外にいると指先からどんどん冷えていってしまうので、グローブがあると安心です。また、転んだ拍子にほかの人のスキー板にひかれて指を切ってしまうこともあるので、怪我防止のためにもつけた方がいいでしょう。これまではグローブのみをレンタルするスキー場は少なかったのですが、ここ数年は大人1,000円〜、子どもは500円〜でレンタルできるところが増えています。
防寒インナー
日本の冬はとても寒いので、暖かいヒートテックインナーがオススメです。体にピタッとフィットして熱を閉じ込めてくれるので、保温効果が長く続きますよ。
スキー初心者が持っていくべき持ち物
スキーに行くときに、初心者が最低限あると便利なアイテムを紹介します。スキー旅行のときはこの記事を読んで、忘れ物がないか確かめてみてください。
貼るホッカイロ
ゲレンデは山の傾斜に作られているため、上に行けば行くほど気温も下がります。そのため、外にいる時間が長くなると体の芯から冷えきって風邪を引いてしまうことも。貼るタイプのホッカイロは衣類にそのまま貼れるので暖かさを直に感じられます。
ネックウォーマー
ウェアのファスナーを上まできっちりしめていても、隙間から風が入ってくるので体が冷えやすくなります。ネックウォーマーは冷え対策はもちろん、照り返しによる日焼けを防ぐ効果もあるので、あるととても便利です。特に、フリース素材のネックウォーマーは軽くて肩や首が凝る心配もないのでオススメです。相場価格は2,000〜3,000円と、暖かくて作りが丈夫なのでコストパフォーマンスも抜群!
ポケットティッシュ
予想以上にあると便利なのがポケットティッシュ!ゴーグルが曇ったときにサッと拭けたり、鼻をかんだり、ウェアについてしまった汚れをふき取ったり、いかようにも使えるのであるととても便利です。
日焼け止め
照り返しの強い雪山では日焼け対策は必須です!山は標高が高いので、直射日光や雪の反射によって日焼けしてしまう可能性があります。これを雪焼けというのですが、肌が赤くなったり乾燥したりするので、日焼け対策は忘れずにおこないましょう。曇っていても意外と紫外線は強かったり、汗をかくととれやすくなったりするので、こまめな塗り直しが必要です。
スキー初心者のための滑り方!
ひと通り道具や持ち物がそろったら、次はいよいよゲレンデに出て滑りましょう!初心者は、いきなり頂上から滑るのは危険なので、平らな場所や傾斜がゆるやかなコースからスタートしましょう。雪の上をスイスイ滑る人たちを横目に物足りなさを感じてしまうかもしれませんが、やさしいコースからスタートするのが早く上達するコツですよ。
スキーは全身の筋肉を使うスポーツなので、準備運動は欠かさずに。特に腰や太ももまわりは入念にストレッチをおこないましょう。ウォーミングアップをしないでいきなり滑り始めると、肉離れや辛い筋肉痛の原因になります。
転ぶところから
スキー初心者の人は「転んで怪我をする」ことに怖さを感じているはずです。けれど、正しい転び方をポイントをマスターしておけば、転んでも大怪我につながるリスクをおさえることができます。
ポイントは、必ず横向きに倒れること。オリンピックやスポーツ番組を観ていると、正面から転んだり、お尻から転んだりしているシーンを見かけますが、打ち所が悪いと骨折してしまう可能性があり、とても危険です。横に倒れる転び方は、体にかかる衝撃を減らしてくれるので怪我防止に役立ちます。
起き上がるとき
体を横向きにして、膝の屈伸をつかって起き上がります。スキーのつま先をそろえてから状態を起こすのがポイントです。そのまま起きあがろうとすると、重心が定まらずお尻から転んでしまいます。また、雪は意外と硬く背中を痛めてしまう原因にもなるので、焦らずゆっくりと起き上がりましょう。
滑り方
「ボーゲン」といって、足を内股気味にして滑る1番シンプルな方法があります。重心が少し後ろになるよう腰を落とすのがポイントです。前かがみになるとスピードが上がり、上体を起こすと減速します。
止まり方
内股気味にするとスピードが緩むのでブレーキがかかります。スキー板の間にこぶしが1.5~2個入るくらい開くのがポイントです。内股になり過ぎて左右のスキー板が重なってしまうと、バランスを崩してしまうので転倒の原因になります。
曲がり方
曲がるときは、曲がりたい方向と反対の板に体重をかけるだけです。たとえば、右に曲がりたかったら左足に、左に曲がりたければ右足に体重をかけます。
スキー 初心者にオススメなレッスンもある
スキー場では、初心者向けのレッスンプランも用意されています。場所によって金額はさまざまですが、半日コースなら3,000〜4,000円、1日コースだと5,000円くらいが相場です。レッスン時間は半日だと1〜1時間30分、1日だと午前と午後の2回に分けて計4〜5時間ほど。
この初心者レッスンでは、転び方、ターンの仕方などしっかりレクチャーを受けられるので、レッスンが終わるころには普通にスイスイ滑れるようになります。しかも、プライベート、ファミリー、グループ、団体など希望に合わせて選ぶことができるのもうれしいポイント。
この冬は初めてを恐れずにスキーを始めてみよう!
いかがでしたでしょうか?ここまで、スキー初心者が持っていると便利な道具や持ち物、オススメのゲレンデコースなどを紹介しました。レンタル用品の貸し出しに力をいれるスキー場も増えているので、手ぶらでも安心して楽しむことができます。また、無料の初心者レッスンを開催しているスキー場もたくさんあります。
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※この記事の情報(価格や時間など)は掲載当時のものであり、また、予告なしに変更することがあります。ご旅行の前に公式サイト等でご確認ください。