スキーウェアを選ぶときのポイント
スキーウェアには、「デモタイプ」「アルペン・レーシング(コンペ)タイプ」「バックカントリータイプ」の3種類があります。
「デモタイプ」
一番スタンダードなタイプが「デモタイプ」。軽さと着心地を重視したこちらのタイプは、保温効果が高く、防寒や防雪など機能性も抜群です。また、ほかのタイプに比べてタイトな作りになっているので、シルエットもすっきりとしています。カラーやデザインのバリエーションも多く、ビギナーにぜひオススメしたいタイプです。
「アルペン・レーシング(コンペ)タイプ」
「アルペン・レーシング(コンペ)タイプ」は、ワンピースタイプのスキーウェアです。スキー選手が競技スタート前、すぐ脱げるように設計されているので、パンツの横側のジッパーがフルオープンになっています。そのため、ブーツをはいたままパンツを脱ぐことがきるのが特徴です。保温性が高く、デザインバリエーションも充実しています。
「バックカントリータイプ」
防水性、浸透性、保温性を兼ね備えた「バックカントリータイプ」は、3種類のなかで、もっとも高い機能性を誇ります。また、その快適な着心地のよさから、最近では登山やタウン用、レインウェアの代わりとしても着られるようになりました。よく晴れた暖かい日であれば、アンダーウェアの上から羽織るだけでも、十分な保温効果があります。
ジャストフィットするサイズを選ぼう!
スキーウェアのサイズは、普段着ているアウターと同じものを選びましょう。 小さすぎると肩が凝り、大きすぎると袖がスキーストックに引っかかり、転倒の原因になります。
ちなみに、寒さ対策でウェアの下にインナーやセーターを重ね着する場合は、ワンサイズ大きめを選ぶと良いかもしれません。ウェアを試着するときは、インナーを着た状態で両腕を前に出してみて、 手首が隠れるくらいがサイズの目安となります。
また、パンツは靴を脱いだ状態で、パンツの裾が地面に触れるか触れないかのギリギリの長さのものを選びましょう。
実際に着てみた状態で動きやすさをチェック!
ウェアを着た状態で肘や膝を曲げたり、肩を回したりして、窮屈に感じないかどうか、体を動かしながら確かめましょう。スキーやスノーボードでは、膝を曲げる動きが多いので、伸縮性のあるストレッチ素材のものがオススメです。
快適さに影響を与える通気性
全身運動であるスキーは、体重が50kgの人で、1時間あたりおよそ226kcalものカロリーを消費します。ジョギングやウォーキングよりも消費カロリーが多い分、汗をかきやすいのです。
スキーは、普通に運動をするのと変わらないくらいの運動量なので、汗で蒸れて臭くなることや、汗が冷えて風邪をひいてしまうこともあります。そのため、通気性がよく、且つ速乾性のあるウェアを選ぶのが理想です。
転びやすい初心者は防水性にも注意!
時間が経つと、雪が溶けて水に変わるので、転ぶたびにウェアの内側に水がしみこんで、びしょびしょに濡れてしまいます。防水や耐水が低いと、ウェアだけでなく体まで濡れて、不快感を感じてしまうもの。また、体温を奪うため体力低下の原因にもなるのです。
ちなみに、防水性の高さは、「耐水圧10,000mm」という単位で表示されています。強い雨や大雪にも耐えられる「耐水性20,000mm」のものがオススメです。
厳しい寒さのスキー場に行くなら保温性もチェックしよう
スキー場は標高が高い場所に位置しているので、風が冷たく寒いのです。全身運動とはいえ、リフトに乗ってコースに移動するまでの間は、じっとしているのであっという間に体が冷えてしまいます。
結果として、体温が下がって筋肉が硬くなり、ケガにつながってしまう可能性も。そのため、裏起毛付きのもの、厚手のものなど、透湿性と保湿性が両立しているウェアを選びましょう。
見た目のデザインは最も重要なポイント!
スキーウェアにもトレンドがあります。チェックやカラフルなど、華やかなデザインのものから、左右対称のシンメトリーのカラー配置のものが人気です。また、普段着としても着ることのできる、スタジャンタイプのデザインも人気があります。
上に着るウェアはカラフルで派手なデザインにして、パンツは無地のモノトーンにするなど、自分好みにアレンジを楽しんでみてはいかがでしょうか。
価格はピンキリなので予算に合ったものを買おう
リーズナブルな価格帯であれば上下15,000円、トレンドをおさえた最新モデルだと100,000円前後と、スキーウェアの価格はピンキリです。
価格の目安
- お手頃価格なもの・・・トップ10,000円、パンツ5,000円(合計15,000円)
- 機能性が高い良いもの・・・トップ30,000円、パンツ20,000円(合計50,000円)
- 最新モデル・・・トップ50,000円、パンツ40,000円(合計90,000円)
安価なものだと、擦れて表面のコーティングが剥げたり、破れたりして、ワンシーズンのみしか使えないこともあります。値は張りますが、高品質なものであれば持ちも良く、長年着続けることができるのです。スキー旅行はボードレンタルやリフト券、スキー場に行くまでの交通費など何かとお金がかかるもの。そのため、予算を考えてウェアを購入しましょう。
自分に合ったウェアを見つけてスキーを楽しもう!
いかがでしたでしょうか?ウェアのサイズがフィットしていると、ただそれだけでスキーが上手に見えるほか、気持ちよくクルージングを楽しむことができます。スキーウェア選びで迷ったら、ぜひこの記事を参考にしてみてください。そして、長く愛用できるお気に入りの1着を見つけましょう。
※この記事の情報(価格や時間など)は掲載当時のものであり、また、予告なしに変更することがあります。ご旅行の前に公式サイト等でご確認ください。