「NASPAスキーガーデン」に行こう!スキー初心者のタイ人ライター体験取材

2024年01月30日(火)
こんにちは。タイ人ライターのパットです。今日は、新潟県の越後湯沢にある「NASPAスキーガーデン」にやって来ました。国内でも数少ないスキーヤー専用のスキー場で、初心者や小さな子どものいる家族連れから人気を集めています。ちなみに新潟県越後湯沢町は、日本のちょうど真ん中より少し上にあります。近くには苗場山や平標山など標高の高い山が多く、スキー場も数多くある地域です。 日本海に近いため、新鮮な海の幸が楽しめるグルメの町としても有名。これはスキーだけじゃなく、おいしい食事も期待できそうですね。

東京駅からJR越後湯沢駅までは「上越新幹線Maxとき」で1時間30分!

東京駅構内
「NASPAスキーガーデン」へは、新幹線と無料送迎シャトルバスを乗り継いで行きます。東京駅から同スキー場の最寄り駅であるJR越後湯沢駅までは、「上越新幹線Maxとき」で約1時間30分。

東京駅の新幹線切符窓口
チケットは、東京駅の新幹線乗り場「南のりかえ口」すぐそばの「本日出発分」と書かれた場所で購入できます。

駅構内ではもちろん、インターネットからの購入も可能! スキー場の繁忙期や里帰りシーズンである12月下旬〜1月初旬は、新幹線のチケットが売り切れやすいので事前に購入しておいた方が安心です。

チケットの購入を無事に済ませ、さっそく南のりかえ口から新幹線ホームに向かいます。

上越新幹線Maxとき
今回は、上越新幹線「上越新幹線Maxとき」に乗車しましたが、越後湯沢駅へ向かう列車には、ほかに「Maxたにがわ」があります。「Maxとき」は、2階建て車両になっており、2階は通常の新幹線よりも位置が高く窓からの眺望が抜群です。

新幹線の改札とスキーセンターが直結していることで知られる「GALA湯沢スキー場」へ行く場合は、「Maxたにがわ」を利用すると乗り換えなしで行くことができます。

乗車する列車の種類にもよりますが、車内では、お弁当や缶ビールなどを販売する車内販売サービスも。アイスクリームやおつまみ、お弁当などさまざまな商品が積まれたワゴンを押しながら、車内販売アテンダントが各車両を回ります。

越後湯沢駅から「NASPAスキーガーデン」までは無料送迎シャトルバスで4分

越後湯沢駅
JR越後湯沢駅に到着したら、東口バスロータリー発着の無料送迎シャトルバスに乗って「NASPAスキーガーデン」まで向かいます。

JR越後湯沢駅東口バスロータリー
こちらがJR越後湯沢駅東口バスロータリー。「NASPAスキーガーデン」行きのバスが発着するのは、④と書かれたバス停です。屋根がないので少し分かりづらいかもしれません。

シャトルバスの時刻表
少し見づらいですが、「NASPAスキーガーデン」の時刻表はこんな感じです。JR越後湯沢駅東口からは、朝8時台から夕方18時台まで合計27本の無料送迎シャトルバスが運行されています。「GALA湯沢スキー場」や「湯沢高原スキー場」へ行くバスと発着所が同じなので、乗り間違えないようにしましょう。

無料送迎シャトルバスはスキー場すぐ目の前の「GARDEN LOG CENTER」に停車

NASPAガーデンログセンター
バスに揺られること4〜5分、「NASPAスキーガーデン」入り口の「ガーデンログセンター」に到着しました。

駅東口コースのバス停
JR越後湯沢駅からのバスが停車する「ガーデンログセンター」の向かいの道路には、駅周辺にあるホテルや宿泊施設に向かうシャトルバス乗り場もあります。JR越後湯沢駅東口行きの「駅東口コース(BLUE LINE)」や

中里・原・岩原コースのバス停
GALA湯沢スキー場と湯沢高原スキー場へ行ける「中里・原・岩原コース(RED LINE)」、JR越後湯沢駅周辺の宿へ向かう「温泉街コース(YELLOW LINE)」などなど。

シャトルバス時刻表
それぞれの時刻表はこんな感じ。スキーを楽しむ前に確認しておくと、乗り遅れや最終バスを逃す心配がなく安心ですね。

スキーレンタルは「GARDEN ANNEX」がオープンする8:00に行けば待ち時間もなくスムーズ

ガーデンアネックス前
スキー場に到着してまずは、スキー板やストック、ブーツなどスキーに必要な最低限のアイテムを揃えるため、レンタルショップへ向かいたいと思います。

バスが到着した「ガーデンログセンター」から少し歩いた場所にある「ガーデンアネックス」でスキーアイテムをレンタルできます。レンタルするときは、最初に「STEP1」と書かれた場所でカウンターに置いてある申し込み用紙に名前や住所、身長、体重を記入。

レンタル申し込み用紙
申し込み用紙は、英語と日本語の2種類が用意されています。

レンタルカウンター
申し込み用紙を書き終えたら、隣の「STEP2」と書かれたカウンターで受付・清算を行います。現金、クレジットカードのどちらでも決済可能です。

支払い終了後、先ほど記入した用紙をスタッフに見せて、自分のサイズに合ったウェアやブーツを選んでもらいます。

ウェアの試着室
「STEP1」のすぐ隣にはウェアの試着室も用意されています。カウンターのすぐそばなので、わざわざ移動せずに着替えを済ますことができます。ゲレンデは寒く、ウェアの下にインナーを何枚も重ね着するため、アウターは普段よりもワンサイズ上を選ぶと良いでしょう。

また、スキーは全身を使うスポーツなので、ウェアが小さすぎると手足が突っ張り動きづらくなって転倒や怪我の原因になります。アウターの袖、パンツの裾の長さなども含め、選んだウェアが自分の体のサイズに合っているかどうか試してみてください。

ブーツの試着中
ウェアの試着を終えたら、「STEP3」のカウンターでレンタルしたスキーブーツを試着。スキーブーツは、普段履きなれているスニーカーとは違い、硬いプラスチック素材で作られています。

脱いだり履いたりするときは、バックルを全て外してつま先から足を入れるとスムーズに履けますよ。

コインロッカー
スノーブーツの試着エリアの壁際には、靴を預けられるコインロッカーも完備されています。脱いだ靴や小物はここにしまいましょう。

レンタルのスキー板
次は、「STEP4」でスキー板を選びます。

スキー板選びの案内表示
スキー板の長さの目安は、自分の身長よりも10センチ短いもの。ブースの入り口には写真のような案内表示があり、145、165、165センチと身長ごとで分けてスキー板が置かれています。

どれを選べばよいか分からない方は、スタッフに身長を伝えて自分に一番合ったスキー板を選んでもらった方が良いかもしれません。

STEP5のカウンターへ
そして最後に、選んだスキー板を持って「STEP5」のカウンターへ行き、足のサイズに合わせて金具の位置を調整してもらいます。これでようやく滑る準備が整いました。

ガーデンアネックス周辺
スキーレンタルは、土日祝日の朝9:00〜11:00の時間帯は混み合うため、オープンする8:00に行くのがおすすめです。

利用客が少なく比較的空いているため、書類手続きから貸し出しまでの待ち時間が少なく、少しでも長くスキーを楽しめます。

小物類を買うならおしゃれなアイテムが豊富に揃う「ゲレスポ」で

スポーツショップ「ゲレスポ」
「NASPAスキーガーデン」では、手袋やゴーグルといった肌に直接触れる小物類は衛生上レンタルを行っていません。

持っていない場合は、スキーセンター内のスポーツショップ「ゲレスポ」で、ネックウォーマーや手袋などの防寒アイテムを購入できるのでご安心を。ウェアのデザインや色味に合わせて自分好みのアイテムを選ぶのも、スキーの楽しみのひとつです。

ゲレンデは風が強く空気が冷たいため、防寒アイテムを付けずに何時間もゲレンデにいると、重度の場合は、低体温によって皮膚の組織が破壊される凍傷になってしまう危険性もあります。快適にスキーを楽しむためにも、防寒対策は万全に!

スキーセンター
ちなみにゲレスポのあるスキーセンターは、レンタルショップ「GARDEN ANNEX」のすぐ隣にあります。

「NASPAニューオータニ」宿泊者専用のロッカールーム
スキーセンター内には、スキー場直結のリゾートホテル「NASPAニューオータニ」宿泊者専用のロッカールームや、

スキースクール受付カウンター
初心者やテクニックを磨きたい中上級者向け、ゲレンデデビューのキッズ向けレッスンのほか、外国人スキーヤー専用スクールの申し込みカウンターも併設されています。

外国人向けのスキースクールでは、経験豊富なインストラクターとすべて英語でやり取りしながらレッスンを受けられるんです。

スキーがはじめてでうまく滑れるか不安だったのでレッスンを受けてみたのですが、スキー板を履いて移動するときの正しい姿勢やストックの持ち方など、とても丁寧に教えてくれたので、初心者の私でも安全に楽しく滑れました。土日のレッスンは混み合うため、事前に予約しておいた方が良いかもしれません。

ファミリーでお得にスキーを楽しむなら「スキーこどもの日」が狙い目!

リフト券売場
スキーのレンタル用品を一式揃えたら、次はリフト券の購入へ。リフト券は、スキーセンターとゲレンデ麓の「ガーデンログセンター」2箇所で購入できます。

1日券、5時間券、1回券など数種類のリフト券を販売。半日だけ楽しみたいという方は、8:30〜13:00までの午前券、12:30~17:00まで使える午後券がおすすめです。

また、「NASPAスキーガーデン」では、1~3月の第3日曜日にサービスデー「スキーこどもの日」を実施。小学生以下の子ども1名と大人2名のリフト券が、なんと半額で購入できるんです。ファミリーでお得にスキーを楽しむなら、第3日曜日が狙い目。

リフト券ホルダー
腕にはめるバンドタイプのリフト券ホルダーも販売されています。写真ではわかりづらいですが、光にかざすとプリントされた小さなハートがきらきら輝きとてもきれいなんですよ。

ピンクのほかにブルーとホワイトもあるので、恋人や家族、友達同士でお揃いでつけても良いかもしれませんね。

親子休憩室
リフト券売り場のすぐ横には、無料で利用できる「親子休憩室」も用意されています。

ゲレンデのすぐ目の前にあるので、スキーの途中で子どもが疲れてしまっても、気軽に休むことができファミリーにとって嬉しい限りです。

初心者でも楽しく滑れる!全8コースのうちの半分近くが傾斜がなだらかなビギナーコース

ゲレンデマップ
「NASPAスキーガーデン」には、コース中盤からコブ斜面が続く「Aコース」や最大傾斜38度の非圧雪「Dコース」など、トータル8種類のコースが用意されています。

「NASPAスキーガーデン」のコースは、どれも比較的、傾斜が緩やかなので初心者でも滑りやすいのが特徴です。

NASPAスキーガーデンのゲレンデ
リフト乗り場は、スキー場の一番奥にある初心者専用第5リフトを含め合計3基用意されています。私はスキー初心者なので、まずは傾斜がゆるやかな「Fコース」、2本目に2,200メートルのロングランを楽しめる「Hコース」を滑ってみたいと思います。

第4リフト
第4リフトに乗って、3分ほどでコースのスタート地点に到着しました。見晴らしの良いコースは平均傾斜が7度と緩やかなため、私のようなスキー初心者や小さな子どもが練習しながら滑るのに最適です。

コーススタート地点から麓までなだらかな斜面が続くので、スピードが出すぎる恐怖もありません。さらに、コース幅もゆったり広々で、コースをいっぱいに使ってターンの練習をしながらのびのび楽しく滑れるのが嬉しいですね。

滑り慣れてきたら浮遊感を味わえる「ウェーブコース」にもチャレンジ

Hコースからのパノラマビュー
「Fコース」で繰り返し練習をして滑り慣れてきたところで、第3リフトに乗って初心者向け「Hコース」にやって来ました。

リフトを降りてあたりを見渡すと、先ほどの「Fコース」とは違い、山頂からは雪化粧をした山々のパノラマビューが広がっています。

ゲレンデ麓方面の眺望
別のアングルからの景色はこんな感じ。

ちなみに、写真下部に写っている建物が、私が先ほどまでいたゲレンデ麓。「Hコース」の標高は690メートルとそれほど高くはありませんが、山頂から望むこの大絶景は、時間を忘れてずっと見てしまうほどの美しさです……。

コースの案内表示
山頂からは、初心者・中上級者向け、どのコースへもアクセスすることが可能です。滑り慣れたといってもまだまだ上手に滑れる自信がないので、私は緑色のマークが付いている右側の「Hコース」へ進みます。

ウェーブコース
滑り始めてからしばらくカーブが続いたあと、「Hコース」の途中に「ウェーブコース」へ進む分岐点があります。

少しわかりづらいかもしれませんが、コース上に大きく波打つ斜面が続き、ウェーブに乗り上げるときに体が少し宙に浮くため、他のコースにはない浮遊感を味わえますよ。

ゲレンデと山々の眺望
あまりスピードを出しすぎると着地のときにバランスを崩し、転倒してしまう危険性も。何回か同じコースで練習をしてから、少しスピードをつけて滑走するとより楽しめるのでおすすめです。(私は安全のためスピードを落としてゆっくり滑りました)

滑り慣れて、「普通のコースを滑るだけだと少し物足りない!」という方は、ぜひウェーブコースにも挑戦してみてください。少しスリリングな体験ができることでしょう。

子どもが楽しく学べるキッズ向けスキーレッスンも!家族揃ってスキーを楽しめる

ピングーキッズレッスン
「Hコース」のゴール地点すぐそばでは、4~6歳対象の「ピングーキッズレッスン」も行われています。

スキー板を履いた状態での正しい歩き方、滑るときの正しい姿勢、怪我をしない転び方など、レベルに応じてさまざまな基礎を身につけることができるのです。

ここでスキーの基礎を身につけておけば、うまく滑るコツを掴めるようになるのでスキーレベルも驚くほど上達します。「子どもにもスキーの楽しさを知ってほしい!」という方は、一度受けてみても良いかもしれませんね。

キッズパークでそり遊び
このほか、第1リフトのそばには、そりやスノーレーサー(ブレーキが付いたソリ)を楽しめるキッズパークや、

巨大かまくら
写真撮影が楽しめるスキー場スタッフ手作りの巨大かまくらもあり、スキーができない小さな子どもが満足できるものも豊富に用意されています。

キッズパークの遊具
「NASPAスノーガーデン」は、スキー初心者はもちろんファミリーが思う存分楽しめるスキー場と言っても過言ではありません。

キッズパークの周りはセーフティーネットで仕切られているため、滑走者が滑り込んでくる心配もなく親子で安全に雪遊びを楽します。

新潟グルメを堪能するならレストランが終了する16:00までに!

スノーランチョダイニング
スキーを満喫したあとは、ゲレンデ麓のレストラン「スノーランチョダイニング」で小休止。

スノーランチョダイニングのメニュー
「てりたまハンバーグプレート」「ロコモコプレート」など、スキー後の空腹を満たすプレートメニューが豊富に用意されています。

食券機
店内入ってすぐの食券機で食券を購入するのですが、クレジットカードは使えないのでお財布に現金を入れて持っておきましょう。

カツカレープレート
「カツカレープレート」を注文。柔らかいカツとピリ辛のルー、そして魚沼産コシヒカリ100%の炊きたてのお米が絶妙にマッチし、食欲をそそります。窓際席からゲレンデを眺めながら、普段はなかなかないシチュエーションで食べるカツカレーは格別のおいしさです。

「NASPAスキーガーデン」内には、ここ以外にも2箇所のレストランがあり、

GARDEN REST HOUSE
日本海の新鮮な海鮮を味わえる名物「いくら丼」や、魚沼産コシヒカリ100%のお米を使った「ローストビーフ丼」などを食べられる、ゲレンデ中腹のレストラン「GARDEN REST HOUSE」、

スノーランチョクレープ
ボリューム満点で食べ応えも十分なサンドイッチを堪能できる「スノーランチョクレープ」など。

どこも営業時間は16:00までで、「お腹が空いているのに、楽しみにしていたご飯を食べられる場所がない!」という悲しい事態にならないためにも、ゲレンデに出る前にレストランで食事を済ませておいた方が良いでしょう。

食事のあとに何本かコースを滑ったのですが、リフト運行時間とレンタルの返却時間はともに17:00までとなっています。山頂まで行って滑って下りてくる時間を考えると遅くても16:30までにはリフトに乗り、16:45には下山しているようにしましょう。

これから「NASPAスキーガーデン」に行く方は、時間に余裕を持って安全にスキーを楽しんでください。

「NASPAスキーガーデン」は安全に楽しく滑りたい初心者の練習にもってこいのスキー場

ゲレンデからのパノラマビュー
いかがでしたか? 今回訪れた「NASPAスキーガーデン」は、スキー初心者の私でも楽しく滑ることができました。滑りはじめてしばらくは、傾斜がゆるやかなコースで繰り返し練習することが安全にスキーを楽しむ一番のポイントです。

コツさえ掴めれば、中級者、上級者と少しずつレベルを上げてさまざまなコースにもチャレンジできるようになるため、さらにスキーを楽しめるようになります。「NASPAスキーガーデン」は、そんな初心者が安心して滑ることができるのでぜひおすすめです。

「NASPAスキーガーデン」が気になる方はこちら!

※この記事の情報(価格や時間など)は掲載当時のものであり、また、予告なしに変更することがあります。ご旅行の前に公式サイト等でご確認ください。

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